この記事の要点
- 児童思春期精神科の病棟で働く看護師(父親でもあります)が書いています
- 不登校・発達特性・思春期のこころの不調が主なテーマです
- 状況別におすすめの記事をまとめてあるので、そこから読み始められます
- 医療情報は公的機関を確認して書き、診断や治療の判断は必ず医師にとお伝えしています
- 急を要する場合の相談窓口も、この記事の中に載せています
「親子のこころの処方箋」にお越しいただき、ありがとうございます。このページでは、どんな人が何のために書いているのか、そしてどこから読めばよいのかをご案内します。
書いている人について
星野レンと申します。2018年4月から看護師として勤務し(2か月のブランクあり)、2021年4月から児童思春期精神科病棟で働いています。一般病棟で消化器や内科などを経験したのち、子どものこころの領域に移りました。父親でもあります。
病棟では、不登校、発達特性による困りごと、自傷、摂食の問題、強迫症状など、さまざまな状態のお子さんとご家族に関わってきました。診察室でも面談室でもない、生活の場での関わりが看護師の仕事です。夜眠れないときに隣にいる、朝どうしても起きられない日に一緒に考える。そうした時間の中で見えてきたことを書いています。
このブログを始めた理由
現場で何度も出会ったのが、「もっと早く相談してくれていたら」という場面です。ただ、ご家族が動かなかったわけではありません。どこに相談すればいいのか分からなかった、相談していいほどの状態なのか判断できなかった。多くはそこで止まっています。
情報がないわけではないのに、必要な人に届いていない。この距離を少しでも縮められないかと考えたのが、このブログを始めた理由です。
もうひとつ、精神科は「特別な場所」と思われがちですが、実際には学校や家庭と地続きの場所です。そのイメージを少しでも変えたい、という気持ちもあります。
児童思春期精神科とはどんな場所か
おおむね小学生から高校生までを対象に、こころの不調を診る医療の場です。入院病棟では、学習の時間や活動の時間があり、生活そのものが治療の一部になります。
「入院」と聞くと重く感じられるかもしれませんが、多くは環境を一度整えるための入院です。家庭でも学校でもない場所で生活を立て直し、家族との関わり方を見直していく。そのあいだに、家族の側も休むことができます。
受診の入口や流れについては、児童精神科の受診ガイドと小児科か児童精神科かにまとめてあります。
こんな方に読んでいただきたい
- 子どもが学校に行けなくなり、どうすればいいか分からない方
- 発達の特性が気になるが、診断がつくほどか判断できない方
- 思春期に入って会話が減り、様子が読めなくなった方
- 受診を考えているが、どこに相談すればいいか分からない方
- 子どもを支えるうちに、ご自身が消耗してきた方
「相談するほどではないかもしれない」と感じている段階の方にこそ、読んでいただきたいと思っています。その段階で動けたご家庭ほど、その後が楽になるのを見てきました。
状況別|まずここから
学校に行けなくなったとき
不登校の完全ガイドで全体像をつかんでいただけます。「甘えではないか」と迷っている場合は不登校は甘え?を、朝の腹痛が続いているなら「お腹が痛い」と学校を休む子をご覧ください。
発達の特性が気になるとき
診断がつかない段階なら発達障害グレーゾーンとはから。検査を検討しているなら発達検査(WISC)の記事、学びの場を考えるなら支援級・通級・特別支援学校の違いが参考になります。
声のかけ方に迷うとき
日常の声かけ NG/OK集と「大丈夫?」の言い換え方をどうぞ。思春期特有の距離感については反抗期の関わり方にまとめています。
急を要するとき
「死にたい」と言われたときの関わり方はこちらの記事にあります。よりそいホットライン0120-279-338(24時間・無料)、24時間子供SOSダイヤル0120-0-78310、チャイルドライン0120-99-7777(16〜21時・18歳まで)。緊急時は119番、児童相談所は189です。
保護者の方自身が疲れているとき
保護者のメンタルヘルスと親が休むということをご覧ください。支える側が倒れると、家庭全体が止まります。
学校とのやりとりで困っているとき
担任にどう伝えるかで迷ったらスクールカウンセラーの活用法を、教室に入れない状態が続いているなら保健室・別室登校という選択をご覧ください。受験での配慮を検討する段階なら高校受験の合理的配慮にまとめてあります。
きょうだいのことが気になるとき
一人の子に手がかかると、ほかの子は自然と遠慮します。何も言わない子ほど溜め込んでいることがあります。きょうだい児への配慮で、具体的な関わり方をまとめています。
カテゴリの歩き方
記事はテーマごとにカテゴリで分けています。目的に応じて、次のように使い分けていただけます。
- 不登校——行き渋りから復帰、別の学び方まで。段階ごとの対応をまとめています
- 発達障害・特性理解——診断の有無を問わず、特性に合った関わり方と支援制度を扱います
- 子供への声掛け・接し方——言い方に迷ったときの具体例。NGとOKを並べた記事が中心です
- 学校・病院への相談の仕方——伝え方、受診の流れ、使える窓口の実務です
- 思春期うつ・メンタルケア——気分の落ち込み、自傷、希死念慮など、医療につなぐ判断を扱います
- 保護者が疲れたとき——支える側のための記事です。ご自身の消耗が見えてきたらこちらへ
- 児童思春期精神科の現場から——病棟や外来で見てきた場面を、体験談の形で書いています
また、テーマを横断してまとめた「完全ガイド」の記事もあります。全体像をつかみたいときはそちらから、今すぐ必要な情報だけほしいときは個別の記事から読んでいただくのがおすすめです。
大切にしている3つのこと
1つ目は、保護者を責めないことです。子どもの不調を、育て方の問題として説明することはしません。特性、環境、タイミング。要因は複数あり、家庭だけで起きていることではないからです。
2つ目は、断定しないことです。「こうすれば治る」という書き方はしません。同じ状態でも、その子によって合う関わりは違います。選択肢を並べたうえで、判断の材料をお渡しする形を取っています。
3つ目は、現場で見たことを書くことです。一般論だけでは足りない部分に、病棟や外来で実際に見てきた場面を添えています。エピソードは必ず複数のケースを合成し、個人が特定できない形に抽象化しています。
記事の作り方と、情報の扱い
制度や統計に触れる記事では、厚生労働省・文部科学省・自治体などの公的な情報を確認したうえで書いています。制度は改定されるため、記事内でも「最新の内容は公式情報でご確認ください」とお伝えしています。
医療に関わる内容では、診断・治療の判断は必ず医師にというご案内を添えています。このブログは、受診や相談の代わりになるものではありません。判断の前に整理するための場所として使っていただければと思います。
また、記事によっては商品やサービスを紹介することがあります。その場合も、実際に確認できた情報の範囲で書き、合わない場合があることも併せてお伝えするようにしています。
読者の方への約束
- 不安をあおる書き方をしません
- 「うちの子の場合は違った」を否定しません
- 効果や結果を保証する表現は使いません
- 患者さんやご家族が特定される情報は書きません
- 迷ったときは、読みやすさと分かりやすさを優先します
相談することのハードルを下げたい
このブログでいちばん伝えたいことがあるとすれば、「相談するのは、状態が悪くなってからでなくていい」ということです。
現場で見ていると、限界まで我慢してから受診に至るケースが本当に多い。そして、その時点では回復にも時間がかかります。迷っている段階で学校のスクールカウンセラーに話す、自治体の相談窓口に電話する。それだけで方向が変わることがあります。
相談先の選び方はカウンセリングの選び方とスクールカウンセラーの活用法にまとめてあります。
よくある質問
Q1. 個別の相談はできますか
申し訳ありませんが、個別の医療相談はお受けしていません。診断や治療に関わる判断は、実際に診ている医師でなければできないためです。お近くの相談窓口や医療機関をご利用ください。
Q2. 記事の情報はいつのものですか
執筆時点の情報です。制度や料金は変わることがあるため、実際に利用される際は必ず公式の情報をご確認ください。
Q3. エピソードは実話ですか
現場で見てきた場面をもとにしていますが、必ず複数のケースを合成し、個人が特定できないよう抽象化しています。特定の患者さんの経過をそのまま書くことはありません。
Q4. どの記事から読めばいいですか
上の「状況別|まずここから」から、今の状況に近いものを選んでください。全部を読む必要はありません。必要なところだけ拾って読んでいただく形で十分です。
Q5. noteは更新していますか
note(ren_childpsy名義)は現在更新を停止しており、発信はこのブログに一本化しています。過去の記事は残していますが、最新の内容はこちらをご覧ください。
今夜これだけ
今いちばん気になっている状況に近い記事を、1本だけ開いてみてください。全部を読む必要はありません。
最後に
子どものこころの不調は、時間がかかります。よくなったり、また戻ったりを繰り返しながら進みます。その途中で「何もできていない」と感じる日も来ると思います。
それでも、家庭が安全な場所であり続けたご家庭は、時間がかかっても着地しています。現場で何度も見てきたことです。このブログが、その途中で少しでも役に立てば幸いです。
参考にした公的情報・一次情報
この記事の内容は、以下の公的機関・一次情報を2026年8月15日に確認したうえで、家庭で実行しやすい形に整理しています。

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