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この記事の要点
- 「勉強嫌い」の多くは能力ではなく、やり方を教わっていないことが原因
- ガンバはきょうだい2人同時指導で1人分の指導料が約半額になる
- 訪問は関東・関西・甲信越・東北の一部、オンラインは全国対応
- まず120分の無料体験だけ受けて、合わなければ断ってよい
- 不登校が始まったばかりの時期は、学習より生活と安心の回復が先
「勉強しなさい」と、今日も言ってしまった。言った自分のほうが疲れてしまって、洗い物をしながらため息をつく。そんな夜を重ねている保護者の方は、決して少なくありません。児童思春期精神科の病棟で働いていると、面会にいらした親御さんから「勉強のことでもう毎日ケンカです」という話を、本当によく伺います。
しかも、お子さんが二人、三人といるご家庭では、悩みはもっと複雑になります。上の子の勉強を見てあげたいけれど、下の子も同じくらい手がかかる。片方に時間を使えば、もう片方が「自分のことは見てくれない」と不満をためる。そして親のほうは、どちらにも十分にしてあげられていない気がして、寝る前に自己嫌悪に沈む。
この記事では、看護師歴8年、うち児童思春期精神科で5年以上働いてきた立場から、「勉強嫌いの子」との向き合い方を整理したうえで、選択肢のひとつとして「家庭教師のガンバ」というサービスをご紹介します。きょうだい2人を同時に指導してもらうと1人分の指導料が約半額になる、という料金体系を持つ家庭教師です。
先にお断りしておくと、家庭教師はどんな子にも効く魔法ではありません。この記事では良い面だけでなく、向かないご家庭や、頼む前に考えておいてほしいことも正直に書きます。読み終える頃には「うちの場合はどうか」をご自身で判断できる材料が揃っているはずです。
また、私は医師ではありませんので、診断や治療にかかわる判断には踏み込みません。お子さんの状態が心配で生活に支障が出ていると感じる場合は、学習の手立てを考える前に、まず医療機関や相談窓口につながっていただきたいと思っています。その見極めについても本文で触れます。
- 「勉強しなさい」が効かなくなる頃に起きていること
- 「勉強嫌い」は能力の問題ではないことが多い
- きょうだいがいる家庭で、勉強の悩みが二重になる理由
- 家庭教師のガンバとはどんなサービスか
- きょうだい2人同時指導で指導料が約半額になる仕組み
- 「やり方を教える」という指導方針の意味
- 訪問とオンライン、どちらを選ぶか
- 精神科看護師の視点から見た、家庭教師という選択肢の活かし方
- 「わからない」と言える相手がいることの価値
- 学習の遅れより先に回復させたいもの
- 発達特性のある子とマンツーマン指導の相性
- 不登校の子にとっての家庭教師という存在
- きょうだい同時指導が向く家庭、向かない家庭
- 年齢別に見た、家庭教師の使いどころ
- 他の学習支援サービスとどう違うのか
- 家庭教師・個別指導塾・タブレット教材の比較
- 家に他人を入れることへの心理的ハードル
- 「お金をかけてまで」という罪悪感について
- 利用前に親が考えておきたい6つのこと
- 子どもにどう切り出すか
- 料金と申し込みの流れ
- 体験授業で見ておきたいポイント
- 最初の1か月で見ておきたいこと
- 先生との相性が合わなかったとき
- 合わなければやめてよい、という前提
- ガンバが向かない家庭の特徴
- 親自身のメンタルと、夫婦のすり合わせ
- 学校や専門機関との連携も忘れずに
- よくある質問
- 看護師視点でのまとめ
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「勉強しなさい」が効かなくなる頃に起きていること
小学校の低学年のうちは、声をかければしぶしぶでも机に向かっていた子が、高学年から中学生になるにつれて、まったく動かなくなる。これは決して珍しいことではありません。親の言葉が届かなくなったのではなく、子ども側で起きている変化が、声かけの効果を打ち消してしまっているのです。
ひとつは、内容の抽象度が上がることです。小学校の計算や漢字は、繰り返せばある程度できるようになります。ところが中学の数学や英語は、前の単元を理解していないと次に進めない積み上げ式の科目です。どこかで一度つまずくと、その後に習うことがすべて「意味のわからない記号」になっていきます。
もうひとつは、自尊心の育ちです。思春期に入ると、子どもは自分を他者と比べるようになります。「自分はできない側の人間だ」と一度思い込むと、勉強に向かうこと自体が、その事実を突きつけられる苦しい行為になります。やらないのではなく、傷つかないために近づけない。この状態を外から見ると、ただの怠けに見えてしまいます。
そして三つめが、この記事でいちばんお伝えしたいことですが、多くの子は「勉強のやり方」を教わっていません。教科の内容は学校で習いますが、ノートをどう取るか、宿題をどの順番で片づけるか、テスト前の二週間をどう使うか、といった手順は、実はどこでも体系的には教えられていないのです。
「勉強嫌い」は能力の問題ではないことが多い
病棟で出会う子どもたちの中には、学力に大きなつまずきを抱えている子が少なくありません。けれども、その子たちと話していて感じるのは、頭の回転が遅いわけでも、努力が嫌いなわけでもない、ということです。むしろ、好きなことについては驚くほど緻密に語ります。ゲームの戦術、鉄道の路線、アイドルグループの歴史。集中力も記憶力も、そこでは十分に働いています。
では何が違うのか。好きなことには「入口」があるのです。誰かが教えてくれた、動画で見た、友達がやっていた。何らかのきっかけで最初の一歩を踏み出せて、そこで小さな成功体験を得ている。一方で勉強には、その入口が用意されていないまま「やりなさい」とだけ言われている状態が続いています。
大人に置き換えるとわかりやすいかもしれません。まったく触れたことのないソフトウェアを渡されて、マニュアルもなく「明日までに使いこなして」と言われたらどうでしょうか。多くの人は手をつけられないまま時間を過ごし、最終的には「自分には向いていない」と結論づけます。子どもの勉強嫌いには、これと似た構造があります。
だからこそ、勉強量を増やす前に、やり方を渡す人が必要になります。学校の先生は三十人以上を同時に見ているため、一人ひとりの手順まで面倒を見るのは現実的に困難です。家庭で親が教えようとしても、親子だと感情が先に立って続かない。この隙間を埋める役割として、家庭教師や個別指導という選択肢が出てきます。
ここで大切なのは、「勉強嫌い」という言葉を子どもの性格の説明として使わないことです。嫌いなのは勉強そのものではなく、勉強にまつわる失敗の記憶であることがほとんどです。分からないまま座り続けた時間、返ってきた答案、比べられた場面。それらの記憶が積み重なって、教科書を開く動作自体に抵抗が生まれます。
この見方に切り替えると、打つ手が変わります。性格の問題だと考えれば「本人のやる気次第」で終わってしまいますが、記憶と環境の問題だと捉えれば、環境のほうを変えられます。誰と、どこで、どんな順番で取り組むか。外部の支援を検討する意味は、まさにここにあります。
きょうだいがいる家庭で、勉強の悩みが二重になる理由
お子さんが複数いるご家庭では、学習の悩みが単純に人数分になるわけではありません。掛け算のように複雑になります。上の子に教えている最中に下の子が話しかけてくる。下の子の宿題を見ていると、上の子が「どうせ自分は放っておかれる」とすねる。時間だけでなく、親の注意という有限な資源を、きょうだいで奪い合う構図が生まれます。
さらに難しいのが、比較が避けられないことです。親が意識的に比べないようにしていても、子どもは自分から比べます。「お姉ちゃんはできたのに」と親が言わなくても、下の子は上の子の成績表を見ています。上の子は上の子で、下の子が要領よく褒められる場面を見ています。
病棟で入院しているお子さんのごきょうだいについて、親御さんが罪悪感を口にされる場面にも、たびたび立ち会ってきました。手のかかる子に時間を取られて、もう一人に十分してあげられていない。この感覚は、入院という特別な状況でなくても、日常の学習支援の中で多くの家庭が抱えているものです。この点についてはきょうだい児へ十分にできないと悩む親へでも詳しく書きました。
そして経済的な面も無視できません。学習支援を外部に頼もうとすると、費用は基本的に人数分かかります。一人なら出せる金額でも、二人になると途端に現実味が薄れる。「上の子だけ塾に行かせて、下の子は我慢させる」という選択を迫られたご家庭の話も、何度も聞いてきました。
この「片方だけ」という選択は、子どもの記憶に長く残ります。大人になってから「自分だけ塾に行かせてもらえなかった」と語る方は、実際に少なくありません。当時の家計を考えれば当然の判断だったとしても、子ども側にはその事情は見えていません。見えているのは、自分が選ばれなかったという事実だけです。
ですから、きょうだいがいるご家庭が学習支援を検討するときは、費用と公平さの両方を同時に満たせる形を探す価値があります。同時指導の割引という仕組みが注目されるのは、この二つを一度に扱えるからです。
家庭教師のガンバとはどんなサービスか
家庭教師のガンバは、株式会社がんば・株式会社アップが運営する家庭教師サービスです。訪問型の指導は関東・関西・甲信越・東北の一部地域が対象で、公式サイトでは東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、京都、栃木、茨城、群馬、福島、長野、山梨、新潟が挙げられています。オンライン指導は全国対応とされています。
対象は小学生・中学生・高校生です。中学受験や高校受験に特化した進学専門の家庭教師というよりも、「勉強が嫌い」「部活で時間がない」といった層に向けた、基礎からのやり直しを得意とするサービスという位置づけになっています。
指導料は公式サイトの記載で、小中学生が1コマ30分あたり1,000円(税込)、高校生が1,125円(税込)です。このほかに入会金20,000円(+消費税)と、預り金16,000円があります。預り金は滞納がなければ退会時に全額返金される仕組みだと説明されています。
教材については「無理に購入していただくことは一切ありません」と明記されており、学校の教材や手持ちの問題集を使った指導も可能とされています。家庭教師サービスで気になりやすい教材販売について、購入が任意である点を公式に打ち出しているのは、判断材料のひとつになるでしょう。
なお、料金や制度は改定されることがあります。この記事の数字は執筆時点で公式サイトに掲載されていた内容ですので、実際に検討される際は必ず最新の情報をご確認ください。
きょうだい2人同時指導で指導料が約半額になる仕組み
ガンバの特徴として挙げられているのが、きょうだいの同時指導です。公式サイトには「2人同時指導なら1人分の指導料が約半額」と記載されています。二人分がまるごと無料になるわけではなく、一人あたりの単価が下がる、という理解が正確です。学年が違うきょうだいにも対応できるとされています。
また、入会金は一家庭につき20,000円(+消費税)で、きょうだいが後から利用を始める場合に改めて入会金がかかるわけではない、という案内がなされています。長い目で見ると、この点も複数のお子さんがいる家庭には効いてきます。
費用面以外にも、同時指導には副次的な効果があります。ひとつは、親の段取りが一回で済むことです。別々の塾に別々の曜日で通わせると、送迎や夕食の時間がその都度崩れます。同じ時間に家で二人まとめて見てもらえるなら、家庭のスケジュールへの負担は明らかに小さくなります。
もうひとつは、きょうだい間の不公平感が生じにくいことです。「お兄ちゃんだけ先生が来る」という状況は、下の子にとって思っている以上に大きな出来事です。二人とも同じように見てもらえる形にできれば、学習以前の感情的なもつれをひとつ減らせます。
ただし、同時指導が常に最適とは限りません。きょうだい仲が悪い時期であったり、片方が極端に勉強への抵抗を示していたりする場合は、同じ空間で学ばせること自体がストレスになります。この見極めについては、後の章でもう少し詳しく触れます。
「やり方を教える」という指導方針の意味
ガンバが打ち出しているのは、教科内容を教え込むことよりも「その子にぴったりのやり方」を見つけて渡すという方針です。公式サイトでは「わかるまでトコトン指導」という表現とあわせて、勉強が嫌いな子や部活で時間がない子を主な対象として想定していることが示されています。
この方針は、現場の感覚とよく合います。私が病棟で関わってきた子どもたちの多くは、「わからない」以前に「どこから手をつければいいかわからない」状態にありました。教科書を開いても、どの範囲が今日やるべきところなのか判断できない。宿題が三つ出ていたら、どれから始めるか決められずに固まってしまう。
こうした子に必要なのは、より詳しい解説ではなく、作業の分解です。「今日はこのページの上半分だけ」「まず問題文に線を引くところまで」というように、行動の単位を小さく区切ってもらえると、動き出せることがあります。これは学習支援というより、生活の組み立て直しに近い作業です。
家庭で親がこれをやろうとすると、たいてい途中で挫折します。理由は単純で、親には家事も仕事もあり、毎回横についていられないからです。加えて、親子という関係は感情が近すぎて、「なんでこんなこともわからないの」という言葉が口をついて出やすい。第三者の大人だからこそ、淡々と手順だけを渡せる場面があります。
訪問とオンライン、どちらを選ぶか
ガンバは訪問型とオンライン型の両方に対応しています。訪問は対応エリアが限られる一方、オンラインは全国から利用できます。どちらが良いかは、お子さんの状態とご家庭の事情によって変わります。
訪問型が向くのは、画面越しだと集中が続かないタイプの子です。低学年のお子さんや、注意がそれやすい特性のある子は、同じ部屋に大人がいるだけで作業の持続時間が変わります。手元のノートを直接見てもらえるため、字の書き方や式の並べ方といった細かい部分にも指導が入りやすくなります。
一方でオンラインが向くのは、他人が家に入ることに強い抵抗があるご家庭です。不登校の状態にあるお子さんの中には、家族以外の人が家に来ると自室から出られなくなる子がいます。また、部屋の様子を見られたくない、片づけのプレッシャーがつらい、という保護者の負担も現実的な問題です。
私の実感としては、対人的な緊張が強い子ほど、最初はオンラインから入るほうが安全です。画面越しであれば、いつでも視線を外せますし、必要なら音声だけにすることもできます。この「逃げ道が確保されている」という感覚は、不安の強い子にとって想像以上に大きな支えになります。
また、きょうだい同時指導を考えている場合、訪問なら二人が同じ机に並べる利点があります。オンラインの場合は画面の共有方法や座席の配置を事前に相談しておくと、当日の混乱を避けられます。
精神科看護師の視点から見た、家庭教師という選択肢の活かし方
ここからは、児童思春期精神科の現場で働いてきた立場から、家庭教師というサービスをどう位置づけるとよいかをお話しします。学習の遅れを取り戻す手段としてだけ考えると、実はもったいない使い方になってしまうことがあるからです。
私が家庭教師の価値としていちばん重視しているのは、成績ではなく「家庭の外にいる、責めない大人」がひとり増えることです。子どもにとって、親でも学校の先生でもない大人と定期的に会う機会は、思っているより少ないものです。そして親でも先生でもないからこそ、成績の上下に一喜一憂せず、淡々と関われる立場でいられます。
病棟でも似た現象をよく見ます。入院しているお子さんが、主治医にも親にも言わなかった本音を、担当ではない看護師にぽろりと漏らすことがあります。関係が近すぎない相手には、期待を裏切る恐怖が働きにくいのだと思います。家庭教師も、この「ちょうどよい距離の大人」になりうる存在です。
もうひとつは、親子の関係から勉強という火種を取り出せることです。毎晩「宿題やったの」で衝突している家庭では、勉強が親子の争点そのものになっています。外部の人に勉強の管理を任せると、親は「見張る役」から降りられます。この配置換えだけで、家の空気が変わったという話は何度も聞いてきました。
実際、宿題をめぐる声かけに疲れている場合は、家庭教師を頼む前に宿題をしない子への声かけの整理から入るのもひとつの方法です。声かけの工夫で済む段階なのか、外部の手が要る段階なのかを見分けておくと、費用の判断もしやすくなります。
印象に残っているご家庭があります。中学生のお子さんの学習について相談を受けた際、お母さまが開口一番に言われたのは「私が教えると必ず泣かせてしまう」という言葉でした。教え方が悪いのではなく、わが子のつまずきを目の前にすると、どうしても焦りが声に出てしまうのだと。そのご家庭では外部に学習を任せる形にしたところ、成績よりも先に、夕食の時間の会話が戻ってきたそうです。※個人が特定できないよう複数のケースを合成し、状況を抽象化しています。
この話が示しているのは、外部サービスの効果を成績だけで測ると見落とすものがある、ということです。親が「教える役」を降りたことで生まれた時間や空気の変化は、数字には出ません。けれども家庭にとっては、そちらのほうが大きな変化であることも多いのです。
「わからない」と言える相手がいることの価値
学習支援の現場で決定的に重要なのは、子どもが「ここがわからない」と口に出せるかどうかです。これができない子は、どれだけ良い教材を与えても伸びません。わからない箇所を隠したまま先に進むので、穴が広がり続けるからです。
そして「わからない」と言うことは、子どもにとって想像以上に勇気が要る行為です。三十人の教室で手を挙げれば、周囲に自分の理解度を晒すことになります。親に聞けば、「前も教えたでしょう」と言われるかもしれない。だから多くの子は黙ることを選びます。
マンツーマンの指導が持つ最大の意味は、この一言のハードルを下げることにあります。聞いても誰にも知られない。呆れられたとしても、その場にいるのは一人だけ。この安全性が確保されて初めて、子どもは自分のつまずきを見せられるようになります。
ある中学生のお子さんの例をお話しします。学校では優等生として通っていたのに、実は小学四年生の分数から理解が止まっていました。周囲の期待に応えようとテスト前だけ暗記で乗り切っていたため、誰も気づいていなかったのです。個別で関わる大人が入って初めて、「本当は分数がわからない」と言えました。※個人が特定できないよう複数のケースを合成し、状況を抽象化しています。
このとき大事だったのは、四年生の内容に戻ることを誰も責めなかったことです。中学生が小学校の教材を開くのは、本人にとって屈辱的な体験になりえます。それを「戻れるのは強さだ」と扱える大人がいるかどうかで、その後の数年が変わります。
学習の遅れより先に回復させたいもの
ここでひとつ、順番の話をさせてください。お子さんが学校に行けなくなった直後や、心身の調子を大きく崩している時期に、学習の遅れを取り戻そうとするのは、多くの場合うまくいきません。
人が学ぶためには、いくつかの前提条件が必要です。ある程度眠れていること、食べられていること、日中に活動できる体力があること、そして「明日も大丈夫だ」と思える最低限の安心感。これらが崩れている状態で勉強を積み上げようとしても、砂の上に家を建てるようなものです。
不登校が始まったばかりの時期に、焦って家庭教師を入れた結果、お子さんが「家にも安全な場所がなくなった」と感じてしまう例もあります。学校を休むという判断でようやく確保した休息の場に、勉強を持ち込まれたと受け取られるためです。
目安として、生活リズムがある程度戻り、家族と普通の会話ができ、本人が「このままではまずい」と自分から口にするようになってきたら、学習の話を持ち出すタイミングが近づいています。この時期の判断については不登校 完全ガイドにも詳しくまとめてあります。
逆に言えば、そのタイミングが来たときに、すぐ動ける準備をしておくことには意味があります。子どもが「やってみようかな」と言った数日のうちに始められるかどうかで、その気持ちが続くかが変わることは、現場でもよく経験します。
発達特性のある子とマンツーマン指導の相性
発達特性のあるお子さんにとって、集団授業は複数の負荷が同時にかかる場面です。板書を写しながら話を聞く、周囲のざわつきを無視して集中する、決められた速度に合わせる。これらは特性によっては非常に難しい作業で、内容の理解以前に消耗してしまいます。
注意が持続しにくいタイプの子には、時間の区切り方の工夫が効きます。三十分続けるより、十五分を二回に分け、間に立ち歩きを挟むほうが結果的に進みます。マンツーマンであれば、その子の集中の波に合わせて休憩を入れられます。
見通しが立たないと不安になるタイプの子には、開始時に今日やることを紙に書き出して見せる方法が有効です。終わったら線で消していく。この可視化があるだけで、途中で投げ出す頻度が下がります。個別指導なら毎回これを徹底できます。
読み書きに困難があるお子さんの場合は、家庭教師だけで解決しようとせず、学校での配慮と組み合わせることが大切です。具体的な支え方はLD(学習障害)の子の学習サポートや発達障害の子におすすめの勉強方法にまとめてあります。
なお、診断の有無にかかわらず、困りごとが具体的にあるなら支援の対象になります。診断がないから頼めない、と考える必要はありません。この点は発達障害グレーゾーンって何?でも書いたとおりです。
不登校の子にとっての家庭教師という存在
学校に行けていないお子さんにとって、家庭教師は学習の手段であると同時に、社会とつながる細い糸でもあります。週に一度、決まった曜日に家族以外の大人と話す。それだけでも、生活に輪郭が生まれます。
ただし、ここには慎重さも必要です。不登校のお子さんの中には、「勉強を教わる」という枠組み自体に強い拒否を示す子がいます。学校で傷ついた経験と勉強が結びついてしまっているためです。この場合、無理に学習から入ると、せっかくのつながりの機会を失います。
実際に効果があったケースでは、最初の数回はほとんど勉強をしていません。雑談をして、好きなことの話を聞いて、最後に十分だけ計算をやって終わる。そのくらいの配分から始めて、二か月ほどかけて少しずつ学習の比率を上げていきました。※個人が特定できないよう複数のケースを合成し、状況を抽象化しています。
このような進め方が可能かどうかは、担当する先生の姿勢によります。ですから体験の段階で、「今はまず慣れることを優先したい」という家庭の希望を伝えて、その反応を見ることが重要です。「まず学習習慣をつけましょう」と即座に返ってくる場合は、今のお子さんには早いかもしれません。
不登校を「甘え」と捉えてしまうと、この順序を間違えます。そもそもの理解については不登校は甘え?をあわせてお読みいただければと思います。
きょうだい同時指導が向く家庭、向かない家庭
費用面の魅力から同時指導を選びたくなりますが、すべてのきょうだいに合うわけではありません。ここは正直にお伝えしておきます。
向いているのは、きょうだい仲が比較的安定していて、学力差がそれほど大きくない場合です。年齢が近く、同じような単元でつまずいている二人であれば、先生が交互に見ていく形が機能します。片方が解いている間にもう片方を見る、という回し方ができるからです。
反対に向かないのは、片方が強い劣等感を抱えている場合です。下の子のほうができる、という状況は思春期の子にとって非常に苦しく、同じ空間で指導を受けること自体が屈辱になりえます。この場合は費用がかかっても別々にするか、時間帯をずらすほうが結果的にうまくいきます。
また、どちらか一方が不登校であったり、心身の不調を抱えていたりする場合も、同時指導は慎重に考えたほうがよいでしょう。調子の悪い子にとって、元気に学校へ通っているきょうだいの隣で勉強するのは、自分の状態を突きつけられる時間になります。
きょうだい間の力関係や感情の偏りについては、きょうだいへのイライラが偏るときにも書きました。同時指導を検討する前に、今のきょうだい関係がどうなっているかを一度立ち止まって見てみることをお勧めします。
年齢別に見た、家庭教師の使いどころ
同じ家庭教師でも、お子さんの年齢によって期待できることは変わります。年代ごとに整理しておきます。
小学生の場合、目的は成績よりも学習習慣の土台づくりです。机に向かう時間を決める、道具を揃える、終わったら片づける。こうした型が身につくかどうかが、後の数年を左右します。この年代では、教える内容より関わり方の相性が重要になります。
中学生の場合は、つまずいた地点まで戻れるかどうかが鍵になります。学校の授業は待ってくれませんから、遡って埋める作業は個別でしかできません。同時に、進路という現実的な話題が出てくる時期でもあり、親以外の大人から情報を得られる価値が高まります。
高校生の場合、家庭教師の役割は伴走者に近くなります。この年代になると、本人が納得していない支援はまず続きません。「親が決めた」形で始めると数回で終わることが多いので、本人が必要性を感じているかどうかを先に確認してください。
なお進路の全体像については不登校・発達障害の子の進路選択 完全ガイドに、中学・高校・大学・就労まで含めてまとめてあります。学習支援を検討する際の背景知識としてお読みください。
他の学習支援サービスとどう違うのか
学習支援の選択肢は、いまや非常に多様です。それぞれの特徴を押さえておくと、ガンバが自分の家庭に合うかどうかを判断しやすくなります。
まず家庭教師の中でも、大手の安心感を重視するなら学研の家庭教師という選択肢があります。研修体制や実績の面で選ばれることが多く、複数の候補を比較する際の基準になります。同じマンツーマン形式では家庭教師のグッドも、不登校や発達特性のある子への対応を打ち出しています。
不登校に特化した支援を求めるなら、不登校専門のオンライン個別指導やキズキ共育塾のように、学校復帰を急がせない方針を明示しているサービスがあります。ガンバは勉強嫌い全般を対象にしたサービスですので、不登校固有の事情への理解度という点では、専門サービスに分があります。
通塾型を検討するなら明光義塾や個別指導塾、科目を絞りたいならウィズスタディという選択肢もあります。外に出る機会を作りたい場合は通塾、家から出るのが難しい場合は家庭教師、という分け方が基本になります。
人が介在しない形を望むなら、教材型の選択肢もあります。すららや天神、算数に特化したRISU算数などです。対人的な緊張が強いお子さんには、まず教材から入るほうが負担が少ない場合があります。
これらの中でガンバの立ち位置を一言でいえば、「基礎からのやり直しを、家庭内で、きょうだいまとめて進めやすい選択肢」ということになります。進学実績で選ぶサービスではなく、学習以前でつまずいている段階の子に手を入れるタイプです。お子さんが今どの段階にいるかを見極めることが、選び方の出発点になります。
なお、複数のサービスを比較する際は、料金表だけを並べても判断できません。同じ「月あたりいくら」でも、指導時間・回数・入会時の初期費用・教材費の扱いが違えば、総額はまったく変わります。比較するときは、一年間続けた場合の合計額に換算してみると、実像が見えやすくなります。
家庭教師・個別指導塾・タブレット教材の比較
三つの形式を、費用・移動・対人負荷・強制力という四つの軸で比べてみます。どれが優れているという話ではなく、家庭の事情に合うものを選ぶための整理です。
費用で見ると、タブレット教材がもっとも抑えられ、次に個別指導塾、家庭教師が高くなる傾向があります。ただしきょうだいで利用する場合は、同時指導の割引がある家庭教師のほうが、二人分の塾代より安くなる場合もあります。総額で比較することが大切です。
移動の負担では、家庭教師とタブレット教材がゼロです。塾は送迎が必要になることが多く、これは親の時間を毎週確実に奪います。共働きのご家庭では、この点が決め手になることもあります。
対人負荷の面では、タブレット教材がもっとも軽く、家庭教師が中程度、集団を含む塾が重くなります。ただし対人負荷が軽いということは、裏を返せば人からの後押しがないということでもあります。
そして強制力です。タブレット教材は自分で起動しなければ何も始まりません。「教材は良かったが、結局やらなかった」という失敗は、非常によく起こります。人が来る形式には、その時間だけは必ず勉強するという枠が生まれます。お子さんが自力で始められるタイプかどうかで、ここは大きく変わります。
家に他人を入れることへの心理的ハードル
家庭教師を検討するときに、多くの保護者が口にされるのが「家を見られたくない」という気持ちです。これは決して些細な問題ではありません。毎週決まった時間に来客があるということは、その時間までに片づけを終えなければならない、というプレッシャーが毎週発生することを意味します。
特に、お子さんの調子が悪い時期は、家の中が回らなくなっているものです。洗濯物がたまり、シンクに食器が残る。その状態を人に見せることが、親にとって新たな消耗になるのであれば、それは無視してよい負担ではありません。
この場合、オンライン指導を選ぶという解決策があります。ガンバはオンラインを全国対応で提供していますので、家に上がってもらう必要はありません。画面に映る範囲だけ整えれば済みます。
もうひとつ、お子さん側の抵抗もあります。自分の部屋に他人が入ることを嫌がる子は多く、特に思春期以降は顕著です。リビングで指導を受ける形にする、時間帯を本人と相談して決めるなど、本人の主導権を残す工夫が有効です。
「お金をかけてまで」という罪悪感について
学習支援を外部に頼むことに、後ろめたさを感じる方は少なくありません。「本来は親が見てあげるべきなのに」「自分が仕事を減らせば済む話では」。そういう言葉を、面談の場で何度も聞いてきました。
けれども、勉強を教えることは専門的な技術です。看護に技術があるのと同じように、教えることにも技術があります。それを持っていない人が、疲れた体で、感情的に近すぎる相手に教えようとして、うまくいかないのは当然のことです。親の愛情が足りないからではありません。
それに、外部に任せることで生まれるのは時間だけではありません。「勉強を管理する人」という役割から降りられることで、親子の関係が変わります。宿題の進捗を聞かなくてよくなると、夕食の会話が別の話題に戻ります。これは費用に見合う価値だと私は思っています。
もちろん、経済的な余裕は家庭ごとに違います。無理をして家計を圧迫すれば、その緊張は必ず子どもに伝わります。続けられる金額かどうかを冷静に見積もることは、罪悪感とは別の、現実的な判断です。
利用前に親が考えておきたい6つのこと
申し込みボタンを押す前に、次の六点を家庭内で確認しておくと、後悔が少なくなります。
一つめは、目的をひとつに絞ることです。成績を上げたいのか、学習習慣をつけたいのか、家族以外の大人とつながる機会を作りたいのか。複数を同時に狙うと、どれも中途半端になり、評価もできなくなります。
二つめは、本人に伝える言葉を用意しておくことです。「あなたが勉強できないから」ではなく、「一人でやるのは効率が悪いから、手伝ってくれる人を頼もうと思う」という枠組みで伝えると、抵抗が減ります。
三つめは、続けられる金額の上限を先に決めることです。月にいくらまでなら家計に無理がないか。この線を引いてから体験に臨むと、その場の雰囲気で判断せずに済みます。
四つめは、やめる条件を先に決めておくことです。三か月続けて本人の表情が明るくならなければ見直す、といった基準を作っておくと、惰性で続けることも、焦って早々にやめることも防げます。
五つめは、きょうだいで受けるかどうかを、費用ではなく相性で決めることです。安くなるからという理由だけで同時指導にすると、前述のような感情面の問題が起きることがあります。
六つめは、夫婦・パートナー間で先に話しておくことです。片方が乗り気で、もう片方が「無駄遣いだ」と思っている状態で始めると、その温度差はやがて子どもに向かいます。
子どもにどう切り出すか
親が申し込みを決めたあとに必ず訪れるのが、本人にどう伝えるかという場面です。ここでの言い方ひとつで、その後の展開がかなり変わります。現場で見てきた限り、失敗しやすいパターンにはいくつかの共通点があります。
もっとも避けたいのが、成績を理由にすることです。「このままだと高校に行けないから」「点数が低すぎるから」という切り出し方は、本人にとって否定の通告として受け取られます。事実として正しくても、動機にはなりません。むしろ「やっぱり自分はダメなんだ」という結論を強めてしまいます。
次に避けたいのが、決定事項として伝えることです。「来週から先生が来るから」と事後報告になると、本人は自分の生活が勝手に決められたと感じます。思春期のお子さんの場合、この一点だけで拒否に回ることがあります。
うまくいきやすいのは、親側の困りごととして話す形です。「毎日、勉強のことで言い合いになるのがしんどい。お母さんも言いたくないし、あなたも言われたくないでしょう。だから間に人を入れてみたいんだけど、どう思う」。こう伝えると、本人を責める構図になりません。
そして必ず添えていただきたいのが、断ってよいという前提です。「体験だけ受けてみて、合わなかったら断ろう」と最初に言っておく。逃げ道があるほうが、人は新しいことを試せます。これは大人でも同じです。
もし本人が即答で拒否したら、そこで押さないでください。数週間置いてからもう一度話す、あるいはきょうだいの話題として間接的に触れる。時間を空けることで受け取り方が変わることは、珍しくありません。
料金と申し込みの流れ
ここまでを踏まえて、検討してみようと思われた場合の流れを整理します。ガンバでは無料体験授業が用意されており、公式サイトでは120分実施と案内されています。まずはここだけ受けてみる、という使い方が現実的です。
申し込みは公式サイトのフォームまたは電話から行えます。フォームであれば時間を気にせず入力できますので、日中に時間が取れない方でも進めやすいでしょう。公式サイトには「無理な勧誘は一切ありません」と明記されています。
費用は、指導料が小中学生で1コマ30分あたり1,000円(税込)、高校生で1,125円(税込)。これに入会金20,000円(+消費税)と預り金16,000円が加わります。預り金は滞納がなければ退会時に全額返金される仕組みです。きょうだい2人の同時指導では、1人分の指導料が約半額になると案内されています。
このほか、母子家庭を対象とした料金の優遇措置や、3時間集中講座・12時間特訓コースといった短期プランも用意されています。交通費は基本的に無料で、定期範囲外の場合のみ実費負担となる旨が記載されています。
料金体系や実施内容は変更されることがありますので、申し込みの前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。特に入会金・預り金の扱いは、契約前に書面で確認しておくと安心です。
無料体験授業(120分)の申し込みや、最新の料金・対応エリアは公式サイトで確認できます。その場で契約する必要はありませんので、まず話を聞いてみる、という使い方で構いません。
体験授業で見ておきたいポイント
無料体験は、サービスの説明を聞く場であると同時に、こちらが観察する場でもあります。どこを見ればよいかを知っておくと、120分を有効に使えます。
まず見ていただきたいのが、お子さんの表情です。説明の内容より、本人が話しかけられたときにどんな顔をするか。緊張しながらも言葉を返せているか、それとも完全に固まってしまっているか。ここに相性の多くが表れます。
次に、「わからない」と言えたかどうかです。体験の中で一度でも本人が質問できたなら、それは良い兆候です。逆に、わかったふりをして頷き続けていたなら、その先も同じことが起きる可能性があります。
三つめに、家庭の事情を伝えたときの反応です。不登校であること、発達特性があること、今は学習より生活を優先したいこと。こうした話をしたときに、否定されずに受け止められるか。ここで違和感があれば、その感覚は大切にしてください。
その場で契約を決める必要はありません。「持ち帰って家族と相談します」と伝えて構いませんし、そう言ったときの相手の対応も、判断材料のひとつになります。
最初の1か月で見ておきたいこと
指導が始まると、多くの保護者は「成績が上がったか」を見てしまいます。しかし最初の1か月で成績が動くことはまずありません。この時期に見るべきものは別にあります。
ひとつめは、指導日の朝の様子です。今日は先生が来る日だと分かっている日に、起きてくるのが遅くなっていないか。前日の夜に不機嫌になっていないか。憂うつの兆候は、当日より前に表れます。
ふたつめは、指導が終わった直後の表情です。疲れているのは当然ですが、その疲れが「やりきった疲れ」なのか「耐えた疲れ」なのかは、顔を見ればある程度わかります。終わって部屋に直行して黙り込むようなら、何かが合っていない可能性があります。
みっつめは、先生の話が家庭の会話に出てくるかどうかです。「今日こんなこと言ってた」と本人が話題にするようになれば、関係ができ始めています。逆に一か月経っても先生の名前すら出ないなら、まだ他人のままだということです。
よっつめは、教材や道具の扱いです。指導のあとにノートを開いたままにしている、次回の準備を自分でしている。こうした小さな行動は、本人の中で優先順位が上がったサインになります。
これらを一か月分ためてから、続けるかどうかを判断してください。一回ごとに評価すると、たまたま調子の悪かった日に引きずられます。週単位ではなく月単位で見る。これは病棟で子どもの回復を見るときの原則でもあります。
先生との相性が合わなかったとき
マンツーマンの指導では、相性が結果を大きく左右します。同じ内容を教えても、話し方や間の取り方が合わなければ、子どもは心を閉じてしまいます。これは先生の能力の問題ではなく、組み合わせの問題です。
ガンバでは「相性ピッタリ保証」として、相性の合う教師が決まるまで何度でも無料で交代できるという仕組みが案内されています。この制度があること自体が、相性の問題が実際に起きうると運営側も認識している証拠だと考えてよいでしょう。
ただし、交代を申し出ることに気が引ける、という保護者は多いものです。「せっかく来てくれているのに」「うちの子のわがままかもしれない」。そう思って我慢するうちに、お子さんが指導日を憂うつに感じるようになってしまう。これがいちばん避けたい展開です。
交代は制度として用意されているものですから、遠慮する必要はありません。「悪くはないが、うちの子には合わないようだ」という理由で十分です。むしろ早めに動いたほうが、お子さんの学習意欲を守れます。
合わなければやめてよい、という前提
これは、どの支援サービスを紹介するときにも必ずお伝えしていることですが、合わなければやめてよいのです。始めたことを続けなければならない義務は、どこにもありません。
特に注意していただきたいのが、「せっかくお金を払ったのだから」という理由で継続してしまうことです。支払った費用は、続けても戻ってきません。判断すべきは、これから先の時間をここに使うのが最善かどうかだけです。
やめる判断の目安として、私は「本人の表情」を挙げています。指導の前後で、お子さんの顔つきがどう変わるか。始める前は憂うつでも、終わった後に少しほぐれているなら続ける価値があります。終わった後のほうが沈んでいるなら、そこで何かが起きています。
撤退することは失敗ではありません。「試してみたけれど今のうちには合わなかった」という情報が得られたのですから、それは前進です。選択肢を一つ潰したぶん、次の判断が正確になります。
ガンバが向かない家庭の特徴
正直に、向かないと思われるケースも挙げておきます。ここに当てはまる場合は、別の選択肢を先に検討されるほうがよいでしょう。
ひとつめは、難関校向けの受験対策を主目的とするご家庭です。ガンバは基礎からのやり直しや学習習慣づくりを得意とするサービスで、進学実績を前面に出すタイプではありません。志望校が明確で高い水準を求める場合は、受験専門の指導を探すほうが目的に合います。
ふたつめは、心身の不調が強く出ている時期です。眠れていない、食べられていない、家族との会話も難しい。この状態で学習を持ち込むのは、本人にとって過剰な負荷になります。まず医療機関や相談窓口につながることを優先してください。
みっつめは、本人がまったく望んでいない場合です。特に高校生では、納得のない支援は数回で終わります。「とりあえず体験だけ」と押し切って始めると、その後の提案すべてに拒否反応が出るようになることもあります。
よっつめは、家計に無理が生じる場合です。入会金と預り金を含めた初期費用に加えて、毎月の指導料が継続的に発生します。その負担が家庭の空気を張り詰めさせるなら、無料または低額の選択肢から検討するほうが健全です。地域の学習支援やフリースクール、放課後等デイサービスなどが該当します。
親自身のメンタルと、夫婦のすり合わせ
子どもの学習支援を考えるとき、見落とされがちなのが親自身の状態です。毎日「勉強しなさい」と言い続けている親は、確実に消耗しています。そして消耗している状態では、良い判断ができません。
外部の手を借りる目的の中に、「親が休むため」を堂々と入れてよいと私は思っています。子どもの成績のためだけでなく、親が夕方の一時間を自分のために使えるようになるため。それは十分に正当な理由です。
夫婦間のすり合わせも重要です。学習支援の費用は継続的な支出になりますから、片方が納得していないと、成果が出ない時期に必ず衝突が起きます。始める前に、目的・金額・見直しの時期を共有しておいてください。
また、子どもの状態について夫婦の認識がずれていることも多いものです。日中の様子を見ている側と、夜だけ帰ってくる側では、見えているものが違います。まずその差を埋める会話から始めるほうが、サービス選びより先かもしれません。
学校や専門機関との連携も忘れずに
家庭教師は家庭内の支援であり、学校での困りごとを直接解決するものではありません。教室での配慮が必要な場合は、並行して学校との相談を進める必要があります。
担任の先生やスクールカウンセラーに、家庭で学習支援を始めたことを伝えておくと、学校側の対応も変わることがあります。宿題の量を調整してもらえたり、テストの受け方に配慮が入ったりする場合があります。
学習面の困難が大きい場合は、通級指導教室や支援級といった制度の利用も選択肢に入ります。制度の違いについては支援級・通級・特別支援学校の違いにまとめてあります。
また、つまずきの背景に発達特性が疑われる場合は、発達検査を受けることで支援の方向性が明確になることがあります。発達検査(WISC)を受けるべき?で、検査の流れと活かし方を説明しています。
そして、学習の失敗体験が積み重なると、子どもの自己評価が下がり、二次的な問題につながることがあります。発達障害の「二次障害」が怖い親へもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. 勉強を極端に嫌がる子でも頼めますか
ガンバはもともと「勉強が嫌い」な層を主な対象として打ち出しているサービスですので、その前提で相談することは可能です。ただし、本人がまったく望んでいない状態で始めると続きにくいのも事実です。まず体験だけ受けてみて、本人の反応を見る形をお勧めします。断ってよい、という前提を本人に伝えておくと、体験そのものへの抵抗が下がります。
Q2. きょうだい同時指導は本当に無料になりますか
公式サイトの記載は「2人同時指導なら1人分の指導料が約半額」であり、二人分が無料になるわけではありません。一人あたりの単価が下がる仕組みだとご理解ください。また、入会金は一家庭単位で、きょうだいが後から始める場合に重ねてかかるものではないと案内されています。正確な条件は申し込み前に必ず公式サイトと契約書面でご確認ください。
Q3. 教材を大量に買わされることはありませんか
公式サイトには「無理に購入していただくことは一切ありません」と明記されており、学校の教材や手持ちの問題集を使った指導も可能とされています。とはいえ、契約時の説明で不明な点があれば、その場で確認してください。「今は手持ちの教材で進めたい」と最初に伝えておくと、話が明確になります。
Q4. 不登校でも利用できますか
利用自体は可能ですが、時期の見極めが重要です。生活リズムが崩れている段階や、心身の不調が強い時期は、学習より休息と回復が優先されます。本人が「このままではまずい」と口にするようになり、日中に活動できる体力が戻ってきてからのほうが、結果的にうまく進みます。不登校に特化した支援を求める場合は、専門のサービスも比較検討してください。
Q5. 発達特性があることは伝えたほうがよいですか
伝えることをお勧めします。診断の有無にかかわらず、集中が続きにくい、指示が一度で入りにくい、といった具体的な困り方を共有しておくと、指導の組み立てが変わります。伝えたときの反応が、そのサービスや担当者との相性を測る材料にもなります。
Q6. オンラインと訪問はどちらがよいですか
低学年のお子さんや、画面越しだと集中が続かないタイプには訪問が向きます。一方、家に人を入れることへの抵抗が強い場合や、対人的な緊張が強いお子さんにはオンラインが向きます。ガンバは訪問が関東・関西・甲信越・東北の一部、オンラインが全国対応となっていますので、お住まいの地域によっては選択肢が限られます。
Q7. どのくらいの期間で成果が出ますか
成績という形で表れるまでには、少なくとも数か月はかかると考えてください。ただし、それより早く表れる変化があります。机に向かう時間が少し増えた、指導日を嫌がらなくなった、質問できるようになった。こうした兆しを成果として数えると、判断を焦らずに済みます。
Q8. 途中でやめることはできますか
退会の手続きや条件については、契約時の書面で確認してください。預り金は滞納がなければ退会時に全額返金されると案内されています。始める前に「やめるときにどうなるか」を確認しておくことは、後ろ向きな行為ではなく、安心して始めるための準備です。
Q9. 親は指導中に同席したほうがよいですか
お子さんの年齢と性格によります。低学年であれば近くにいたほうが安心できることが多く、思春期以降は同席しないほうが本音を出せる傾向があります。最初の数回は様子を見て、本人に「いたほうがいい?」と聞いてみるのが確実です。
Q10. 体験だけ受けて断るのは失礼ではありませんか
失礼ではありません。無料体験は、家庭が判断するために用意されている機会です。公式サイトにも「無理な勧誘は一切ありません」と記載されています。その場で結論を出さず、「家族と相談してから返事します」と伝えて構いません。
Q11. 複数のサービスを同時に検討してもよいですか
むしろお勧めします。二、三社の体験を受けてから決めるほうが、比較の基準ができて判断が正確になります。ただし、短期間に何度も面談を重ねるとお子さんが疲れますので、間隔を空けて進めてください。
Q12. 家庭教師以外の選択肢も知りたいのですが
対人的な負担を減らしたいならタブレット教材、外に出る機会を作りたいなら通塾型、学校以外の居場所も求めるならフリースクールという整理になります。お子さんの興味を入口にしたい場合は、ゲームを学びに変えるゲムトレのような変わり種もあります。
今夜これだけ
今夜は申し込みまで進まなくて構いません。お子さんが最後に「わからない」と口に出したのがいつだったかを、思い出してみてください。それが思い出せないなら、いま必要なのは教材ではなく、聞ける相手かもしれません。
看護師視点でのまとめ
勉強嫌いのお子さんに必要なのは、多くの場合、勉強量を増やすことではありません。やり方を渡してくれる人と、「わからない」と言っても平気な場所です。この二つが揃って初めて、子どもは学ぶことに向き合えるようになります。
家庭教師のガンバは、基礎からのやり直しと学習習慣づくりを得意とし、きょうだい2人の同時指導で1人分の指導料が約半額になる仕組みを持っています。訪問は関東・関西・甲信越・東北の一部、オンラインは全国対応。まず120分の無料体験を受けて、お子さんの表情を見てから決める、という進め方ができます。
ただし、これは数ある選択肢のひとつにすぎません。心身の調子が崩れている時期なら学習より回復が先ですし、本人が望んでいないなら時期を待つほうが賢明です。合わないと感じたら、途中でやめてもまったく問題ありません。
そして最後にもう一度だけ。外部の手を借りることは、親としての負けではありません。専門的な作業を専門の人に任せて、親は親にしかできないことに時間を使う。その配分を変えるだけで、家の空気が変わることを、私は現場で何度も見てきました。
今日も、あなたとお子さんの時間が、少しでも穏やかでありますように。
お子さんの様子を見て「試してみようか」と思われたら、まずは無料体験からどうぞ。合わないと感じたら、その場で断っていただいて差し支えありません。
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