不登校の初期サインとは?精神科看護師が見た「休みたい」の本当の意味

不登校

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「最近、朝になるとお腹が痛いと言う」「学校の話をしなくなった」——
そんな変化に気づいたとき、どうすればいいか分からなくて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

はじめまして、星野レンです。看護師8年目、現在は児童思春期精神科で5年間働いています。
毎日、不登校や発達障害のお子さんとそのご家族に関わる中で、「もっと早く気づいていれば」と涙するお母さん・お父さんをたくさん見てきました。

この記事では、精神科の現場で感じた不登校の初期サインと、「休みたい」という言葉の裏にある本当の意味をお伝えします。

不登校は「突然」起きない

不登校は、ある日突然始まるように見えて、実はその前に必ずサインがあります。

お子さんの心と体は、限界に達する前からずっとSOSを出しています。
ただ、そのサインは「元気がない」「泣いている」といった分かりやすいものとは限りません。

むしろ、一見すると普通に見えることも多いのが特徴です。

精神科看護師が見た「不登校の初期サイン」7つ

① 朝だけ体調が悪くなる

「学校がある日の朝だけ腹痛・頭痛・吐き気がある」
これは仮病ではありません。

ストレスは本当に体の症状として出ます。
精神科では「心身症」と呼びますが、お子さん自身も「なぜ痛いのか」分かっていないことがほとんどです。
「嘘をついている」と責めてしまうと、さらに追い詰めることになってしまいます。

② 学校の話をしなくなった

以前は「今日こんなことがあった」と話してくれていたのに、
最近はほとんど話さなくなった——これは大きなサインです。

楽しいことがなくなったか、話すことで心がしんどくなるか、
どちらにせよ「学校=安全な場所ではない」という感覚が生まれている可能性があります。

③ 日曜の夜に様子が変わる

日曜日の夕方〜夜になると、急に元気がなくなる、黙り込む、イライラする。

「サザエさん症候群」とも言われますが、
これが毎週続くようなら、学校に対して強い不安やプレッシャーを感じているサインです。

④ ゲーム・スマホの時間が急増した

ゲームやスマホへの逃げ込みは、「現実のしんどさから距離を置きたい」という心理の表れです。

叱って取り上げるより前に、「何から逃げているのか」を考えてみてください。
居場所がゲームの中にしかないお子さんは、とても多いのです。

⑤ 朝、起き上がれなくなった

「怠け」と思われがちですが、精神的な疲弊が続くと体が本当に動かなくなります。

特に「起立性調節障害」という体の病気が隠れていることもあります。
午前中に体調が悪く、午後から回復するパターンが続く場合は、小児科か思春期外来への相談をおすすめします。

⑥ 食欲の変化(食べなくなる・過食になる)

ストレスホルモンは食欲にも影響します。
急に食が細くなった、逆に食べ過ぎるようになったという変化も、心のサインのひとつです。

⑦ 「死にたい」「消えたい」という言葉

これは絶対に聞き流してはいけません。

「どうせ誰も分かってくれない」「消えてしまいたい」——
こうした言葉が出たときは、すぐに専門家への相談を。
学校のスクールカウンセラー、かかりつけ医、または児童相談所でも相談できます。

「休みたい」の裏にある本当の意味

子どもが「学校に行きたくない」「休みたい」と言うとき、
親としては「なぜ?」「何があったの?」と原因を探したくなりますよね。

でも、現場で感じるのは、お子さん自身も理由が分からないことが多いということです。

「なんとなくしんどい」「理由はないけど怖い」「うまく言葉にできない」

これは弱さでも甘えでもありません。
心が限界に近づいているとき、人は言語化できなくなるのです。

「ちゃんと理由を言いなさい」と詰め寄るより、
「そうか、しんどいんだね」とまず受け取ることが、回復への第一歩になります。

気づいたあと、最初にすること

✅ まず「休ませる」という選択肢を持つ

「一日休んだら癖になる」は昔の考え方です。
心が折れそうなお子さんに無理をさせると、回復に何倍もの時間がかかります。

休息は「逃げ」ではなく「回復のための時間」です。

✅ 原因追及より「安心できる場所」を作る

「誰に何をされた?」より「家が一番安全だよ」というメッセージを伝えてください。
家庭が安心の基地になることで、子どもは少しずつ外に出る力を取り戻せます。

✅ 専門家に相談する

学校のスクールカウンセラー、教育相談センター、小児科・思春期外来、児童相談所——
どこに相談すればいいか分からないときは、まずかかりつけの小児科や、市区町村の相談窓口に電話してみてください。

「どこに相談すればいいか」の記事も近日公開予定です。

まとめ

不登校の初期サインは、「学校に行けない」という行動の前から始まっています。

・朝の体調不良
・学校の話をしなくなる
・日曜夜の変化
・ゲーム・スマホへの逃避
・起き上がれない
・食欲の変化
・「消えたい」という言葉

これらのサインに気づいたとき、まず怒らないでください。
まず否定しないでください。
まず「気づいてあげられた」自分を認めてください。

気づくことができたあなたは、すでにお子さんの味方です。


✍️ 星野レン
看護師8年目。内科・外科での勤務を経て、現在は児童思春期精神科で5年間働いています。
このブログでは、現場で感じたことを、専門用語を使わずにお伝えしていきます。

【医療に関する免責事項】

本記事は、児童思春期精神科での看護経験に基づいた一般的な情報提供を目的としています。医療行為・診断・治療の代わりとなるものではありません。お子さんの心身の状態にご不安がある場合は、必ず主治医・かかりつけ医・スクールカウンセラー・地域の相談窓口など、お子さまを直接見ることのできる専門家にご相談ください。詳細は免責事項をご確認ください。

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