きょうだい児のケア【障害のある子の兄弟姉妹・精神科看護師が解説】

きょうだい児のケア 保護者が疲れたとき

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障害や発達特性のある兄弟姉妹を持つ子ども——きょうだい児(きょうだいじ)と呼ばれます。親の関心が支援の必要な子に向きがちで、きょうだい児は我慢を重ね、孤独感を抱えていることが少なくありません。児童思春期精神科で5年働いた看護師の経験から、きょうだい児のケアについて親ができることをお伝えします。

きょうだい児が抱えがちな気持ち

  • 「自分より〇〇(兄弟)が優先される」孤独感
  • 親に心配をかけまいと「いい子」になる
  • 兄弟の世話を担うヤングケアラー化
  • 友達を家に呼べない、家の話をできない
  • 兄弟を愛する気持ちと負担に思う気持ちの葛藤
  • 将来、自分が面倒を見る不安

陥りがちな問題

1. 過剰適応

「親を困らせたくない」と気持ちを抑圧。結果として思春期以降に不登校やメンタル不調で爆発することも。

2. 自己肯定感の低下

親の関心を得るために「頑張るしかない」と自分を追い詰める。

3. ヤングケアラー化

年齢に不相応なケア責任を負い、勉強・遊びの時間を失う。

親ができる5つのケア

1. 一対一の時間を定期的に持つ

「〇〇だけの時間」を月に1回でも作る。どこかに出かける、話を聞く、何でもOK。

2. 「あなたも大切」を言葉で伝える

言わなくてもわかると思わず、明確に言葉にする。「〇〇のことも大好きだよ」と日常的に。

3. ケア役割を押しつけない

「お兄ちゃんなんだから」「あなたがしっかりしないと」は厳禁。頼るときは「助かる?」と確認を。

4. 弱音を言える環境をつくる

「嫌だと感じてもいい」「疲れたと言っていい」と伝える。我慢を美化しない。

5. 兄弟の障害について年齢に応じて説明

隠すと不安・誤解が大きくなります。本人の年齢に応じて、正確な情報を伝えましょう。

きょうだい児のための支援団体

  • 全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会(しぶたね)——体験交流・相談
  • シブコト——きょうだい児のための情報発信
  • 自治体のきょうだい児サポート事業

同じ立場の仲間と出会うだけで、「自分だけじゃない」と気持ちが軽くなります。

親自身も疲れて当然

支援が必要な子・きょうだい児の両方をケアする親は、本当に疲れます。「両方完璧」を目指さないこと。自分の気持ちも大切にしてください。メンタルケアアプリAwarefyで日々の葛藤を書き出すのも、自分への優しさになります。

まとめ

きょうだい児は「見えない我慢」を重ねています。意識的に声をかけ、一対一の時間を持ち、「あなたも大切」を伝え続けてください。完璧な親はいません。気づいた今日から、少しずつでも大丈夫です。


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